山上和良によるコメント
父アメリカンペイトリオットは堅実に走ってくれますので良い種牡馬であると評価していますが、自己主張が弱く、父そっくりという産駒が少ない印象です。本馬も母のコテキタイそのものです。ダート短距離でスピードを生かす兄姉たちと同じ舞台での戦いとなりそうですが、この馬は体格が大きくなりそうなので、その部分では有利に働くでしょう。ダートの肉弾戦で、他馬を弾き飛ばす勢いで、躍動する姿が目に浮かびます。確実性の高い一族ですし、長く楽しめる馬になってくれそうです。

血統評論家 望田潤氏によるコメント
母コテキタイは浦和桜花賞の勝ち馬で、その全兄スマートジョーカーは川崎マイラーズなど南関東19勝の活躍。ダート重賞を勝ちまくったスマートボーイも近親で、砂の名門グランド牧場で育まれてきた牝系です。そんな血統背景をもつコテキタイは繁殖としてもなかなか有能で、JRA現役5勝のオープン馬スズカコテキタイ(父ディスクリートキャット)、当クラブ所属でJRA現役2勝バスドラムガール(父スズカコーズウェイ)、そして園田で素質開花し兵庫ゴールドトロフィー4着などJRAの強豪と渡り合ったナリタミニスター(父シニスターミニスター)と、異なる種牡馬との配合で活躍馬を送り出してきました。父アメリカンペイトリオットはデクラレーションオブウォーやザファクターなどと同じWar　Front産駒で、北米で枝葉を伸ばすDanzig系らしく芝ダートは兼用。特に牡駒はパワーブローキングのようなダート巧者もよく出ており、コテキタイとの配合ならば先行力に富むダートのマイラーを容易に想定できます。

歩様等動画はこちら
https://youtu.be/ZQ0xJg4qqTc