山上和良によるコメント
バトゥカーダの全弟ですが、少し特徴が異なります。兄はサンバホイッスルの産駒としては異質で、比較的脚長に出て、この時期はスラっとした印象の馬体をしていました。一方本馬は、まさしくサンバホイッスル産駒というべき安定の体型。ガチっと筋肉質な印象です。母の産駒にありがちな脚が短かすぎるという欠点もありません。柔らかみはありませんので、芝を走る予定はございませんとお断りしておきますが、兄バトゥーキを管理していただいている濱田厩舎から、再度オープン馬が誕生してくれるのではないかと期待をしてしまうほどの馬です。

血統評論家　望田潤氏によるコメント
オープンで活躍中のバトゥーキの半弟。母サンバホイッスルはJRA1勝(ダ1200m)。サンバホイッスルの全妹には交流重賞エーデルワイス賞に勝ったハニーパイ(JRA3勝サトノユニゾンやJRA現役2勝ハリウッドブルースの母)がいます。サウスヴィグラス×アサティスはラブミーチャンやタイニーダンサーと同じで、名門グランド牧場で大成功した黄金配合。サンバホイッスルもハニーパイも血のバックボーンはたしかな繁殖牝馬なのです。父カレンブラックヒルはNHKマイルCの勝ち馬ですが、産駒のJRA勝ち鞍は芝28勝ダ98勝。特に牡駒は芝8勝ダ69勝と偏りがあります。本馬のようにフォーティナイナーの血を母系にもつカレンブラックヒル産駒は、牡に限ればJRA出走20頭中8頭が勝ち馬とよく走っており、全17勝中15勝がダート。オヌシナニモノやケイアイメープルのような上級馬も出ています。全兄バトゥカーダもデビュー戦4着と能力を垣間見せており、ダートでは信頼度の高い血統・配合です。

歩様等動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=ZXDukN5Dgfc