2021年度種牡馬展示会特集その1~ダーレー・オープンハウス~

2021/02/16

 

 

皆さま、こんにちは。先日、Twitterでもお知らせしておりましたが、この度2021年度の種牡馬展示会へ参加してきましたので、これから数回に分けて現地の様子をお伝えしていきます。北海道を訪れることが難しいという方に、少しでも馬産地の雰囲気を味わっていただけますと幸いです。

 

第一弾は、ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックス。

ここには

・ファインニードル

・パイロ

・サンダースノー

・タリスマニック

・アメリカンペイトリオット

・ディスクリートキャット

・タワーオブロンドン

・アドマイヤムーン

・フリオーソ

・ホークビル

・モンテロッソ

 

の11頭が繋養されています。

 

世界で1,2を争う組織が母体なだけあって、現役時代の競走成績はもちろん、血統背景も超一流の種牡馬がズラリと揃っています。今回は上記の馬の中から5頭を紹介させていただきます。

 

なかでも大きな注目を集めていたのが新種牡馬タワーオブロンドン。

現役時にはスプリンターズS(G1)を含む重賞5勝を挙げ、京王杯スプリングC(G2)とセントウルS(G2)ではレコードタイムを樹立している、まさにチャンピオンスプリンターです。

トレヴ、ムーンライトクラウド、ジェネラス、トリプティク、ディーマジェスティなど活躍馬が続出しているDoff The Derbyの牝系であり、血統背景も非常に優秀ですので、種牡馬としても成功するのではないでしょうか。集まった関係者たちの熱い視線も納得です。

ちなみに、弊社で募集中の現2歳馬ヴァーチュスター19(父:ホッコータルマエ)もDoff The Derbyの牝系出身です。どちらかというと晩成のイメージですが、この牝系らしい、底力を活かした走りをしてくれそうな1頭です。

 

 

続いて紹介するのはサンダースノーです。

現役時代は、史上初のドバイワールドカップ連覇という偉業に加え、芝のG1レースでも勝利を挙げるなど、まさに近年の世界的スーパースターといっても過言ではありません。

本馬の血統表にはデインヒル、シングスピール、キングマンボ、ヌレイエフなど、世界的大種牡馬の名前が並んでおり、配合次第で多種多様な産駒を送り出すのではないでしょうか。初年度産駒は2023年にデビューを迎えます。

 

 

こちらはアメリカンペイトリオット。

現役時代にはメーカーズ46マイルS(G1)やセクレタリアトS (G1)を勝利しています。日本ではシンボリクリスエスらを出しているTri Argoの牝系で、母はドバイワールドC勝ち馬ウェルアームドの全妹。弊社の所属馬マンヌポルトも同じ一族です。この一族には中距離で活躍している馬が多くいるため、マンヌポルトも次走の中距離戦で巻き返しが期待できそうです。

 

 

さて、次はアドマイヤムーンの登場です。

 

本馬はロックオンエイムの父、コンフィアンスの母父ということで我々にとって特に所縁のある種牡馬です。種牡馬としては、このサイアーラインの特徴のひとつであるスピードを産駒に伝えており、ファインニードル、セイウンコウセイといった2頭のスプリントG1勝ち馬をはじめ、ムーンクエイク、レオアクティブのような快速馬を送り出しています。生産者の中には、「アドマイヤムーン産駒は運動能力が高いがゆえにスピード競馬に対応してスプリント路線で活躍している馬が多いけれど、配合次第ではもう少し長い距離でも活躍できる馬も出てくるのではないか」という見解を持っている方もいらっしゃいました。弊社の所属馬ロックオンエイムがまさにそのタイプで、デビュー戦から一貫して中距離のレースに出走し、ここまで3戦すべてで掲示板を確保しています。

 

配合的にはヨーロッパ色の強い繁殖との相性が良く、前出のファインニードルは母の父がMark of Esteem、ムーンクエイクは母の父Halling、母の母父Fairy King、レオアクティブは母の父オペラハウスとなっています。ロックオンエイムもSadler’s Wellsを内包しており、ボトムラインはヨーロッパの名牝系Sun Princessと、ヨーロッパ色の強い繁殖とのカップリングとなっています。

 

弊社で募集中の現2歳馬スピリットディティ19も、母の父Singspiel、2代母はイギリスのG1勝ち馬Maids Causewayということで、アドマイヤムーン産駒の成功パターンに当てはまっていると考えられますし、非常に楽しみな1頭です。育成の担当者はスピード能力を高く評価しており、持ったままでもかなり速い時計が出てしまいそうになるので特に気を付けているそう。こちらはロックオンエイムとは異なり、芝のスプリンターになりそうとのことです。

 

最後に、アドマイヤムーンの代表産駒の一頭であるファインニードルの動画をご覧ください。

スプリントG1完全制覇の偉業を成し遂げた彼のように、スピリットディティ19にも大きな舞台を目指して欲しいですね。

 

 

以上、ダーレー・オープンハウスの様子でした!

 

本記事に登場したヴァーチュスター19スピリットディティ19を含めた19年産馬の馬名募集は2/19まで!まだの方はお急ぎください!