ラートリーが好タイムで快勝!
皆様、こんにちは。京都サラブレッドクラブです。
7月2日福島2R 3歳未勝利でラートリーが初勝利を挙げました。これで2019年産の募集馬としては6頭目の勝ち上がりとなり、この世代の勝ち上がり率は3割を超えました!
関係者の皆様、応援してくださった皆様、ありがとうございます。
そして会員の皆様、おめでとうございます!
今回は育成を担当していただいたグランデファーム代表の衣斐さんにお話を聞くことができましたので、その様子をお届けします。
―この度は育成馬のラートリー号初勝利おめでとうございます。グランデファームで育成していただいた馬としては、フルムに続く2頭目の勝ち上がりですね。レースをご覧になっていかがでしたか?
衣斐さん「おめでとうございます。こちらこそ、良い馬を預からせていただき感謝しております。落ち着きがなく手がかかる子で苦労した部分が多かっただけに喜びもひとしおです。レース自体は2走前に2着になったことがある舞台でしたので自信を持って見ていられました。勝ち時計も優秀でしたね。単純に時計だけの比較だと同日の牝馬限定の1勝クラスよりも上でしたので、現状でも1勝クラスで通用する能力はあると思います。相変わらず落ち着きがなさそうでしたので、そこが改善できればさらに上のステージでも戦えるようになるのではないかと見ています。」
―ラートリーの活躍により、全妹のプライムレートへの期待も高まります。以前にもお話を伺っておりましたが、改めて現状の評価を教えてください。
衣斐さん「ラートリーよりも柔軟性に富んだ馬体の持ち主で、関節の可動域が大きいのが特徴です。また、ラートリーほど煩くなく、精神的に大人ですね。スピードは断然こちらの方が上ですが、距離適性はラートリーよりも短くなる気がします。競走馬としてのスケールの大きさ、走りのセンスは素晴らしいものを持っているので、ゆくゆくはダート短距離の上級クラスで活躍してくれるのではないかと想像して楽しみにしていますよ。私だけでなく、騎乗した者もみんな口を揃えて『同時期のラートリーよりも良い動きをします』と言っています。先日、歩様に違和感があったのでレントゲン等の検査をしましたが問題はありませんでした。特に競走能力に影響するようなものではありませんので、そこは安心していただけたらと思います。」
―せっかくなので他の現2歳馬についてもお聞かせいただけますか。
衣斐さん「バトゥーキは一発長打が期待できるラニの産駒です。全兄は残念ながらJRAで勝利を挙げられなかったようですが、率よりも一撃の大きさが売りの種牡馬ですから全兄が活躍しているか否かはあまり関係ないと考えています。グランデファーム→Tommorow Farm→浜田厩舎というラインはフルムと同じですし、バトゥーキもそれに続く活躍をしてもらいたいですね。ダズリングダンスは昨年のNAR2歳最優秀牝馬を輩出したタイセイレジェンドの産駒。動きを見ていても、やはりダートのスプリンターといった感じがします。現状でも十分スピードがあるところを見せてくれていますが、5月生まれですし、ノーザンテースト、パーソロン、リボー、プリンスキロらがクロスされている血統構成からも今後さらに化ける可能性も秘めています。ラートリーと同じ和田勇介厩舎ですし、楽しみですね。順調に仕上がっていますので、近いうちに本州への移動もあるかもしれません。」
2020年産世代も入厩が近くなってくる時期となりました。HPにて近況をご覧いただき、入厩までにご検討いただきますようお願いいたします。