トレセン・外厩および競馬場臨場時の業務について①

2025/06/30

 

皆様、こんにちは。京都サラブレッドクラブです。

今回は中央・地方のトレセン・外厩取材担当者である私の業務内容につきまして、数回に分けて書かせていただきたいと思います。

メイン業務はクラブ馬近況更新など。写真・動画などの撮影・アップも含みます。

週に1~2回はトレセン内で関係者に面会・打ち合わせ等を行い、またその他時間がある時は外厩訪問。こちらでも関係者のコメントをお聞きし、文章をまとめて近況としてHPに掲載します。もちろん写真や動画の撮影も可能であれば合わせて行います。

◎トレセン内での業務
トレセンへ訪問するのは、基本的に追い切りが行われる水曜日と木曜日ですが、前日の火曜日から厩舎に連絡を入れ、所属馬が時計を出す曜日やその調教時間、コース、騎乗者などを確認しておきます。この作業をしておかないと、水・木のトレセン内での撮影がとても困難に。とてつもない頭数がいる中、予備知識なしにクラブ馬を見つけて撮影するのはほぼ不可能です。

6月内の調教開始時間は午前5時30分。トレセン場内に車両が入れるのはその30分前までなので、午前5時前には既に到着しています(7月からは更に30分早まります)。

私の場合は、5時前到着でもすぐに場内には入らず、まずはトレセン事務所前にある掲示板に直行。この掲示板には前週末締切の地方交流戦の選出馬、申込頭数などが書かれた用紙が張り出されており、主に申込頭数をチェックしています。つまり、今後仮に調教師からどの交流戦に申し込むかを相談された際、過去のデータを引っ張り出して、「いついつの時期の、この地方交流戦は申込頭数が多く、選出される確率が低い」などと意見を述べさせていただくためです。

※建物手前にあるのが掲示板

掲示板を確認後はトレセン場内へ。当日の朝に調教内容が決まる厩舎もありますので、まずはそちらに行って時間帯やコースなどを確認。その後、調教スタンドに行きます。スタンド周りや角馬場、コースは競走馬で溢れかえっていますので、所属馬を探し出すのはなかなか大変です。間近で肉眼による視認ではなく、双眼鏡での確認になることが多いので・・・。

◎馬を見つけること自体が大変
見つけ出し方は、人によって違うかもしれませんが、私の場合は厩舎服(厩舎ごとに違うカラー・デザインの服を着ている)や乗っている人→馬の毛色→ゼッケンカラー(性別、年齢によって決められている)→馬体の細かな特徴・・・の順で見ていき、最後にゼッケン番号をチェックして最終確認、というスタンスです。たくさんいる馬の中から、ゼッケン番号だけを見て探し出すのは難しいので、目立つものから徐々に細かなものを見ていくという流れとなります。

※佐々木厩舎の厩舎服などは目立つので、比較的見つけやすいです

調教スタンドはトラックコースを眺めることができる場所にあり、例えばCWコースなどはスタンドから見ることができますし、その他、取材可能エリア内であれば撮影も可能です。またスタンド内には坂路コースのモニターも設置されています。従って、同じ立ち位置でトラックコースの追い切りと、坂路追い切りを見ることができます。

この場所で、火曜日に聞き出した追い切り時間帯やコースの情報を元にクラブ所属馬を探し出し、撮影できる範囲で行うということになります。同時に別の場所に所属馬がいることもありますので、もちろん全てを撮影することができず、漏れた時は後ほど厩舎に行って、馬房内撮影などを行っています。また、例えば6時に追い切る馬の場合、この厩舎なら何時に厩舎回りを運動して、また何時にどのルートを通って戻ってくるというルーティン的なものも頭に入れていますので、先回りする形で撮影をすることもあります。

※次回に続く