エルデスペラードが新馬勝ち!
皆さま、こんにちは。京都サラブレッドクラブです。
2月13日阪神4R新馬戦にて、エルデスペラードが優勝しました!新馬戦での勝利はクラブの創業以来初のことでしたので、大変嬉しく感じております。
また、クラブとしてはワンダフルトゥデイに続き3週連続での勝利となりました。こちらも創業以来初の記録です。
そして、2019年産世代の募集馬の中では4頭目の勝ち上がりです。
幸騎手や橋口厩舎の方々をはじめ、この馬に携わるすべての関係者の皆さまに感謝申し上げます。また、本馬に声援を送ってくださった方々、誠にありがとうございました。
そして出資会員の皆様、おめでとうございます。
レース後の検量室前にて。
プロレスラーの方と同じ名前ということもあり、デビュー前から様々な方面で取り上げていただきまして、レース後にはなんとTwitterでトレンド入りして一躍注目を集める存在となりました。そこで今回は改めて本馬エルデスペラードについて紹介させていただきます。
エルデスペラードは北海道の新冠町、村上進治さんの生産馬。父バゴ、母シェリトリンドです。母のシェリトリンドは未勝利ながら、父はステイゴールド、母ラクカラチャはイギリスのG1ナンソープSで勝利を挙げている名スプリンターという血統の持ち主です。
そこへステイゴールドと好相性のバゴが交配されて誕生したのがエルデスペラード。まだ成長途上の段階にもかかわらず、レースで披露したあのパフォーマンスは、やはり血の成せる業といったところでしょうか。
本馬が勝利を挙げるまで、多くの方に携わっていただきましたが、本馬を1歳11月まで管理してくださっていたエバグリーンセールスコンサインメント代表の藤沢亮輔さんは、この馬の素質をかなり早い段階から見抜いておられました。1歳3月時点のレポートに「これは化けそう」というコメントがある通り、ゆっくりと、しかし着実に力をつけ、見事その通り“化けて”、デビュー前の調教で好タイムをマークし、ついにはデビュー戦で圧勝!我々に初の新馬勝ちをもたらしてくれました。
1歳3月時点のエルデスペラード。
レース後、藤沢さんに当時の印象やエピソードを伺ったところ、「本馬は当歳年末に入厩してきましたが、栄養状態が良くなく、これでは冬場の昼夜放牧には対応できないと判断し、昼間放牧とウォーキングマシンによる運動のみに止め、成長を促しました。その後、体重は順調に増えていきましたが、春先に昼夜放牧を開始してから砂上りや蟻洞と、非常に苦労した思い出があります。そういったこともあり、育成場への移動が遅れてしまいましたが、晩成型でゆるやかな成長曲線の本馬にはむしろ成長を促すという意味で良い方向に作用したのかもしれません。そもそもベースの骨格はバゴ×ステイゴールドの良いところが出ておりましたので、完成するまで時間はかかるかもしれないけれど、大物感ある馬になるだろうなと感じていました。それでも、新馬勝ちという大役を果たせたのは弊社以降の関係者の力によるところが大きく、感謝感謝の気持ちで一杯です。次走も最高の結果になることを期待しております。」と仰っていました。
藤沢さんのコメントにもありました通り、クロノジェネシス、ステラベローチェをはじめ、大舞台で活躍するバゴ産駒が出てきたこともあり、当然我々も募集前から活躍を期待していた馬の1頭ではあったのですが、1歳時に運動ができない時期があったことが影響してか、同世代の他の馬よりも成長が遅れていたというのも事実です。同世代の馬たちがデビューに向けて続々と本州へ移動する時期になっても、本馬はBTCの屋内坂路を真っ直ぐ駆け上がることさえままなりませんでしたので、レース後には、よくぞここまで成長してくれたなと感慨深い思いで一杯でした。
なお、次走はゆきやなぎ賞を予定しています。昇級戦でかつ初の芝レース挑戦ですが、血統から考えると、芝の長丁場にも適性がありそうですので、どういった走りをしてくれるのか楽しみな一戦です。
今後も所属馬へ温かいご声援をよろしくお願いいたします。
次回はエルデスペラードと同じくエバグリーンセールスコンサインメントさんで中期育成されたスリーアフロディテ20についての特集です!