2歳募集馬からの推奨馬【北枕鳩三郎】

2026/03/27

 

※画像:アルバドラータ(ファシネイトの2024)

いつも大変お世話になっております。
京都サラブレッドクラブです。

この度、北枕鳩三郎氏より2024年産馬から推奨馬を挙げていただきました。

北枕鳩三郎氏には過去にも、このブログ内で推奨馬を挙げていただきましたが、2023年産馬ではなんと、推奨馬2頭中2頭ともがすでに勝ち上がっております。(ソルオーブとヴェルジーネ)
※その際のブログはこちら→「まだ間に合います【北枕鳩三郎】」https://kyoto-tc.jp/blog/horse1/kitamakura6/

ピンポイントで精度の高い北枕鳩三郎氏の推奨馬情報、ぜひご一読いただき、ご出資のご参考になさってください。

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こんにちは、北枕鳩三郎です。

今年も3月上旬に募集馬の成長を確認する目的で北海道入りしてきました。昨年の11月以来でしたので、この4ヶ月間で大きく成長した馬が何頭もおり、その中から、特に成長が著しい馬を4頭ピックアップさせていただきます。

まず残口がある馬から3頭、ご紹介いたします。

1頭目は、ブレイズカルナバル(サンバパレードの24)です。これはホント、良くなっていました。元々、生産者の高橋ファームさんの評価が高かった馬でしたが、厳寒期もしっかり乗り込みつつ骨瘤で少し休ませたのが良かったのか、馬体の充実度が他馬とは全然違います。もちろん、映像的にも昨年11月時の歩様と見比べると、馬自身が自信をつけたのか、堂々としており歩様のスピードとバネ感が増しています。
順調であれば、早期からの始動も視野に入ってくるでしょうし、なんと言っても、高橋ファームさんの馬は、レースに使うようになってからグングン良くなってくる馬が多く先々まで楽しみな馬だと思います。高橋ファームさんの馬造りは、1歳時に無理をさせないので、競走生活に入ってからが本番です。募集時に若干、見劣りしても、そのあとの良化度が違います。このブレイズカルナバル(サンバパレードの24)のみならず、ルナヴェリタス(シンコームーンの24)も驚くほど良化していました。※こちらは満口間近

馬体的には母系がアサティス、サウスヴィグラス、アドマイヤマックスと腹ボテ血統(腹袋がありボテっと見せる)を続けて種付けされて、一つ上の兄エントルードもお腹のシルエットは太めに映る体型をしていますが、本馬は父の影響が強いのか、比較的、この牝系にしてはシャープな造りをしています。繋も長めですし、馬体と歩様だけ見たら、芝でも十分に走れる馬だと思います。軽さも感じさせますので、芝でデビューさせて、まず一つ勝つのは芝のレースかもしれません。しかし、最終的に晩年は、牝系の主張が増してきて、ダートのマイル前後で末脚を武器に活躍している姿が想像できます。今回の視察で最も変化を感じさせてくれた馬。現時点で、あまり売れていないようですが、この馬はかなりオススメです。

2頭目はアンティエシャンス(アンティグラビティの24)です。全兄アンティームとは少しタイプが異なり、本馬はどちらかと言えば姉レヴィテーションに似たスピード馬です。四肢が姉よりも長く、この辺りはより母父のエンパイアメーカーが強く出ているのでしょう。それゆえ、距離にかんしてもマイルまでは問題なくこなせると思われます。生まれ落ちの段階で母の仔の中では一番良かったと言われていましたが、その後の成長過程で少し停滞気味の時期があったように感じていました。しかし、ここへ来て、かなり馬体が成長してきています。募集馬の牝馬のなかでは良化度は間違いなく本馬が一番です(※個人的な意見です)。

特に成長を感じるのはトモのお尻の筋肉。明らかにボリュームがアップして幅も増し、斜尻傾向が強まっています。歩様は芝馬のような柔らかさこそ感じさせませんが、ダート馬らしい安定感のある完歩と力強さは、確実に走力に繋がってくるでしょう。肩関節の可動域が広すぎず適度で、よく見ると前捌きには軽さも感じさせます。時計の速いダートでもスピード負けしない馬の特徴でもあります。あとは、背中を短く見せるのも好印象。背腰に疲れを溜めずに、レース数も多く出資者孝行な馬になりそうです。
馬単体だけで見れば、評価することに何の迷いもございません。先日、未勝利を快勝した同牝系のヴェルジーネ(昨年9月のブログで推奨)よりも、2歳3月の時点では明らかに進捗状況が良いので、入厩のアナウンスに気をつけつつ、ご出資を検討してみてください。牝馬のほうが走る牝系です。確実性の高い1頭でしょう。

3頭目はどの馬にするか迷いましたが、テーマを上昇度ということに置いていますので、アランチャ(スターリーオレンジの24)をあげさせていただきます。前回の推奨ブログでもオススメしたアルジャンレオ(ナイトブリーズの24)も高値安定で素質馬ではあるのですが、変化のスピードと驚きの部分でアランチャ(スターリーオレンジの24)が勝りました。全兄のザガラも当歳時から見てきましたが、さすがに中央で募集するだけあって、全弟のほうが四肢の繋の緩さがなく、個人的にも現時点での完成度が上のように感じています。骨量と筋肉量ともに豊富で、それに負けない頑丈なフレームと、大型馬にありがちな鈍重なおっとりとした気性ではなく、性格的にもピリッとした一面を覗かせています。

馬体のシルエット的には背が長めで、腰高に映る体型をしており、父系のメジロマックイーンの血が強く出たパワーとスタミナ優先の造り。好走条件はダートの中長距離に限られるかもしれませんが、破格のトモのボリューム感からは、下級条件ではスピード負けしないと思われます。とにかく、トモが立派ですので、どんな姿で競馬場のパドックに現れるのか非常に楽しみ。
ダートの中距離馬であれば、羽月厩舎との相性も非常に良いと思われます。丁寧にダートの大型馬に接して、徐々に造り上げていくことができる厩舎ですので、本馬の能力を最大限に引き出してくれることでしょう。

最後に満口馬の中から1頭、アルバドラータ(ファシネイトの24)をご紹介します。こちらも上昇度が素晴らしいと感じました。歩様の良さに惚れ込んで落札に至った馬でしたが、昨年の11月の時点では、どうしても、線の細さが気になってしまい、坂路での動きの良さに比べると、まだ馬体の成長が追いついていない印象でした。しかし、今回は自信をもって推奨できます。すでに満口になってしまっているので、このタイミングで推すのもどうかと思いましたが、それを考慮してもご紹介しておくべき存在だと感じました。

相変わらず、線の細さは完全に払拭された訳ではありませんが、とにかく、身のこなしにセンスを感じさせます。柔らかさの中に一本の芯がしっかりと通っている印象。踏み込みにもバネを感じさせます。これならば、長く良い脚を使うゴールドシップ産駒の長所を受け継ぎつつ、一定以上のトップスピードにも期待して良さそうです。あわよくば、来春のクラシックのトライアルで、ある程度の印がつく存在になっているイメージ。順調にデビューまで辿り着くことができれば、本当に楽しみです。期待してください。

その他の募集馬もご紹介したいところですが、今回はこの4頭の感触が特に良かったため、オススメ馬とさせていただきます。例年以上に各馬順調ですので、デビューまでの過程も、ぜひ、楽しんでください。

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北枕鳩三郎 氏 プロフィール

約35年間、パドックの最前列にこだわり続け、学生時代には年間365日、JRAと南関東競馬のパドックに立ち続けたことも。競馬場以外にもセレクトセールやサマーセール、一口馬主募集馬ツアーに参加し、現役馬から1歳馬まで数えきれないほど馬体を見続けてきた。その馬見に関してはネットを中心にカリスマ的人気を誇る。

京都サラブレッドクラブでは、2022年より募集馬選定に携わる。