第16回 騎手の起用について その①~代表・山上和良~
2026/05/01

騎手起用について、これまであまり口を出さない方針にしていました。
水口騎手が現役の頃は、彼のほうから積極的に調教を手伝い、その流れでレースにも騎乗してもらっていました。
私自身、彼には一定以上の技量があると評価していましたし、トレセン関係者の中での評価も同様でした。
したがって、個人馬主の頃から繋がりがあった厩舎については、そのままの流れで彼が騎乗するケースが多く、そのためSNS等で騎手起用の偏りについてご批判を受けることも多かったわけですが、私個人の意見としては、会員の皆様に決して損を与える結果にはなってなかったと考えています。

画像:コールドムーンS(OP) フルムと水口元騎手
私自身、彼との繋がりが長かったので、彼からいろいろと学ぶことが多かったです。
競馬についての考え方もずいぶんと変化しました。
騎手としての純粋な技量だけを求めるのであれば、レースでは上位の騎手が選択されることになります。
大手の優れた環境で育成され、優れた騎乗スタッフの揃っている厩舎で調教されているスターホース候補であれば、レースで最高のパフォーマンスを発揮させてくれる騎手を配するのが正解なのでしょう。
しかし、当クラブの馬はそうではありません。
トレセンに入った後でも、まだまだ足りないことだらけで、レースを経験しながら、学び続けねばなりません。
意図を持って調教しレースを経験させること。
その積み重ねの中で馬が強くなっていく。

画像:銀嶺S(3勝クラス) バトゥーキと水口元騎手
上位騎手を乗せると、毎レース勝ちに行く競馬をするでしょう。
次のレースにはその馬に乗ってるかもわからないのですから。
しかし、まだ勝てる力がついていない馬にそんな競馬をさせたところで、馬が得るものは何一つない。
実戦の中で経験させながら教える。
そして、その馬の長所を見つけて、伸ばしていくこと。
水口騎手は、常にそれを実行していた。
次も、その次も自分が騎乗するので、それが出来たのです。
レースを重ねながら、愛馬が少しずつ競走馬としてステップアップしていく姿を追っていける。
こういう一口馬主としての楽しみ方もあっていいのではないでしょうか。
※ブログ内で述べている見解・方向性等は、個人の考え方に基づくものであり、運用面に関する様々な決定事項は、クラブ運営事務局が適切に最終判断をいたします。騎乗依頼についても、厩舎側のご提案などを踏まえつつ、ブログ内記述の騎手だけでなく、状況に応じて成績トップクラスのジョッキーを始めとするその他の騎手にも依頼をさせていただくことにしております。