第7回 北枕鳩三郎さん~代表・山上和良~

2025/12/12

 

いろいろと物議を醸す北枕鳩三郎氏。熱烈なファンがいる一方で、その自信に満ち満ちた言動に不信感を持つアンチが混在する存在(笑)

実物の北枕さんは、ものすごく物腰が柔らかく、誠実で、とにかく馬が好きという人格者でいらっしゃいます。
見るからに胡散臭い馬喰さんを想像される方もいらっしゃったかもしれませんが、全然違います。

雰囲気で言えば、スポーツライターの西尾典文氏。
ドラフト会議が近くなると、よく登場されるアマチュア野球に詳しい人物。
ドラフト採点では、自らの推しの選手を多く指名した球団は高評価、そうでなければ低評価という、ある意味わかりやすさがあって、それがファンとアンチを持つ原因になっていますが、私は普段からアマチュア野球をよく見ておられ、その情報はかなり的を射てると感心しています。

北枕さんは、元々パドック派馬券の達人。
1歳馬を選定するのが専門ではありません。
その北枕さんを我々は、その世界にどっぷりと引っ張りこみました。

北枕さんに参画していだいたのは、2021年産(現4歳世代)からになります。
この世代の選定馬は結果的にうまくいきませんでした。
後から思えば、ルーキーですから1年目から結果を出せなくても、それは仕方なかったかと思います。

2022年産(2年目)については、ディオスパーダ、スレッドザニードル、リュキアを安い価格帯で購入できました。
徐々に経験が実を結びつつあるかと思います。

我々は、サマーセールの前に主要なコンサイナーを見て回り、セール当日も馬をしっかり見ています。
特に北枕さんは、ろくに食事すら取らずに、ずっと馬を見て回っておられます。
ものすごく一生懸命な姿を見せてくれます。

私は、短期的な結果が芳しくなかったとしても、彼の成長を見守っていこうと思った。
会員の皆様の信頼を勝ち得て、それなりに価格帯の高い(ミトコンドリアが良さそうな母系の)馬でもコンスタントに売れるようになってくれば、重賞に手が届くような馬をセリにて発掘できるはず。
そんな未来は決して遠くない気がしています。