第20回 募集馬をどう揃えるのか その②~代表・山上和良~

2026/06/12

 

今年も馬産地では仔馬が次々と誕生し、そして新たな種付けが行われました。
シーズンはほぼ終了し、生産牧場の皆様は一息つける時期になっていることでしょう。

当クラブの募集馬に自家生産が多いのは、まずは母系の血統レベルを保つことを最重点に考えているからです。
日高の牧場では、まだお金を出して繁殖牝馬を導入するという考えに乏しい牧場がかなりあります。
馬主さんから未勝利の馬をもらったり、他の牧場でいらなくなった馬を引き取ってくるというケースが多いようです。

私は、現役時代にある一定程度の成績を残した馬や、ある一定以上の血統レベルにあるとみなした馬を繁殖馬セールやサラブレッドオークションにて購入し、繁殖牝馬としています。

海外から繁殖を導入したこともありますが、昨今の異常な円安環境では明らかにコスパが悪く、最近は控えています。

さらに繁殖牝馬について常に選別を行っています。
高確率で活躍馬を輩出できる繁殖牝馬が一定数存在しており、そういう繁殖を見つけ増やしていくことで、クラブとしてコンスタントな競走成績を残すことが可能となります。

例えば、現役時代自己所有していた馬ではアンティフリーズとその娘たち。
シルバーレーンから連なる名血といえるでしょう。
3歳世代では、ヴェルジーネとアンティームが勝ち上がっています。
血統を裏切らないスピードを見せてくれています。


画像:ヴェルジーネ初勝利(アンティフリーズの子)


画像:アンティーム初勝利(アンティフリーズの孫)


画像:ロイヤルフィズ(アンティフリーズの子)現在募集中

購入した馬としては、サンタテレサが代表例です。
牝馬は気で走るとよく言われますが、その逆もまた然りで、能力があっても気で走らない牝馬が多く存在しています。
サンタテレサはその代表例なのではないかと見ています。


画像:フルム コールドムーンS勝利(サンタテレサの子)

ですから本馬が未勝利であっても、肉体的に見映えがして、なおかつ活力あるファミリーであれば、十分繁殖牝馬として成功する余地があると判断できます。
そして比較的安価に購入できるチャンスが、たまにあって、そういう時を見逃さないようにしています。

逆にこれまでの経験から、活力ないファミリーから突然現れた活躍牝馬は繁殖にするとイマイチな結果に終わる場合が多いように思います。

その場合、今後繁殖牝馬セールなどで、あっさり売却するケースがあるかもしれませんが、あしからずご容赦ください。

いずれにしても、このように誕生した産駒からさらに選別して募集馬を選定しており、それが多数を占めているのというのが、当クラブにおける募集馬たちということになっています。