第19回 募集馬をどう揃えるのか その①~代表・山上和良~
2026/06/05

クラブによっては、そろそろ2025年産馬の募集馬ラインナップが発表される時期になってきました。
募集馬を選定する作業については、当クラブにおいても進めている最中となります。
京都サラブレッドクラブは、バイヤー系クラブとみなされてなくもないですが、実体としては自家生産を基にしています。
昨今のセリ価格は高騰が続いており、特に繁殖牝馬を海外やセールなどで積極的に導入している牧場の馬は、採算を考えると手が届かない値段になっています。
ただ、このカテゴリーにある馬は、ポツポツ大当たりを引ける可能性がありますので、夢を買うという意味においては、たまにはありなのかと考えています。
馬体が良くて採算面で手が届きそうな馬をうまく落札しようすると、選抜市場でなく、サマーセールなどの一般市場での購入となりますが、そこにはどうしても限界があります。
一般市場に上場されてくる馬は、母系が貧弱である場合が多いので、見た目ほどは活躍しない傾向があります。
うまくいった場合でも、JRAでは2勝クラスの壁をなかなか突破できないイメージです。
もちろん昨今では未勝利戦を勝つことすら困難になりつつありますので、全体の勝ち上がり率についても厳しい結果になってしまいます。
ほとんどの馬を市場で購入しているブリーズアップセール出身馬の成績を確認してもらえれば、セリ中心で仕入れた場合のクラブ成績がどうなるのか、想像していただきやすいかと思います。
JRAの購買担当方々が懸命に努力されても、コンスタントな結果を出すのは難しく、生産界全体の血統レベルが上がっている現代の流れには抗えないのです。
したがって、私どもはセリに参加する際、絶対に何頭買わなきゃいけないという姿勢ではなく、妥協せず良いと判断した馬だけを買うようにしています。
市場落札馬を中心に募集馬を揃えることを避けるというのは、クラブ創業時より貫いている考え方です。