サマーセール回顧 2026~フレンドゾーンの2025~【北枕鳩三郎】

こんにちは。北枕鳩三郎です。
前回に引き続き、サマーセールにて落札した馬について1頭ずつご紹介いたします。
今回は募集馬番号25フレンドゾーンの2025について。
●第1回はこちら→サマーセール回顧 2026【北枕鳩三郎】
●第2回はこちら→サマーセール回顧 2026~エーシンフォチュナの2025~【北枕鳩三郎】
●第3回はこちら→サマーセール回顧 2026~シップフォクイーンの2025~【北枕鳩三郎】
●25.フレンドゾーンの2025詳細はこちら→https://kyoto-tc.jp/horses/247
柏原調教師と一緒に、リーガルタイムのこれまでの戦績を振り返った際、淡々と話すなかに、言葉の節々からも相当に悔しい思いをされていると感じる場面がありました。クラブとして高知競馬に力を注いでいく方針は聞かされていましたが、やはり、柏原調教師とも喜びを共有したい、園田競馬でもう一度、兵庫優駿を目指したいという思いは強く残っていました。ですから、このフレンドゾーンの25は、下見の段階で柏原調教師をイメージして選定し、セリ当日を迎えたというのが本当のところです。
一般的なアジアエクスプレス産駒の特徴は四肢が太く骨量と筋肉量が豊富で大柄。歩かせると緩慢なタイプが多く、レースではドタバタと走るイメージ。立ち姿だけですと見栄えがするので、生産者も売りやすい種馬だったと思いますが、パワー優先の走りでスピードが必要な中央の競馬では重賞級の産駒はなかなか出てきません。産駒を賞金順に並べても、上位に地方所属馬の名前が何頭もランクインするように、中央では大成しにくい特性があるようです。個人的にも、1歳時に良いと感じる馬が少ない種馬でもあり、セリでも軽視してきましたが、フレンドゾーンの25は下見の段階からして違いました。異質のタイプです。これは下見を共にしていた山上代表も同意見だったようで、母父サウスヴィグラスとの配合がハマったのではないか、という見解でした。
本馬の母であるフレンドゾーンは社台オーナーズの地方募集馬としてラインナップされた馬でしたが、当時の募集馬ツアーでも好印象だった1頭です。その母も1歳時から見栄えのする好馬体。目立った活躍こそありませんでしたが、タフな競走馬として全48戦を走り抜けました。見栄えという点においては父と母の両方の良さを受け継ぎ、門別牧場さんでの下見の初見から、これは『普通のアジアとは違う』と、これまでたくさん見てきたアジアエクスプレス産駒の中でも、かなりスピード色の強い1頭に感じました。
↑動画:サマーセール下見
↑動画:サマーセール当日
一番の良さは歩かせた際に緩慢に感じさせるところがないこと。関節の可動域が適度で、アジアにしては完歩が大きくなり過ぎないところも強調材料となります。また、見方によっては肩関節の可動域が狭く映る歩きですが、アジアエクスプレス産駒の上級馬の特徴でもあり、これはこれで良いと考えています。歩様時の完歩は、そのまま走法に直結するケースが多く、小回りの地方競馬のコース形態でもピッチで器用に走る姿が想像できます。体高や胴伸びに窮屈な部分はなく、血統的には短距離馬であっても、実馬の馬体のバランスから、現時点では兵庫優駿を目指しても何ら問題はないと考えています。大きく丸みを帯びたトモを見ても、搭載されたエンジンは相当なスピードとパワーを秘めているはず。基礎スピードで1400mに対応しつつ、距離延長で更なる真価を発揮してくれるでしょう。
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北枕鳩三郎 氏 プロフィール
約35年間、パドックの最前列にこだわり続け、学生時代には年間365日、JRAと南関東競馬のパドックに立ち続けたことも。競馬場以外にもセレクトセールやサマーセール、一口馬主募集馬ツアーに参加し、現役馬から1歳馬まで数えきれないほど馬体を見続けてきた。その馬見に関してはネットを中心にカリスマ的人気を誇る。
京都サラブレッドクラブでは、2022年より募集馬選定に携わる。
