サマーセール回顧 2026~ムードンの2025~【北枕鳩三郎】
2026/10/08

こんにちは。北枕鳩三郎です。引き続き、サマーセールにて落札した馬についてご紹介いたします。
最後は募集馬番号04ムードンの2025について。
●第1回はこちら→サマーセール回顧 2026【北枕鳩三郎】
●第2回はこちら→サマーセール回顧 2026~エーシンフォチュナの2025~【北枕鳩三郎】
●第3回はこちら→サマーセール回顧 2026~シップフォクイーンの2025~【北枕鳩三郎】
●第4回はこちら→サマーセール回顧 2026~フレンドゾーンの2025~【北枕鳩三郎】
●第5回はこちら→サマーセール回顧 2026~ルナクレアの2025~【北枕鳩三郎】
●04.ムードンの2025詳細はこちら→https://kyoto-tc.jp/horses/226
サマーセール最終日に落札したムードンの25は、下見では見ることができなかった馬でしたので、当日が初見となりました。一斉展示では、良い馬を見つけた時点で、展示中に直ぐに選馬チームのグループLINEに番号だけあげるようにしています。その後、セリ開始までの限られた時間内でレポジトリーのチェックをしなければならないからです。展示中はめちゃめちゃ忙しいです。
動画:サマーセール当日1
「1328安定感◎」と自分が送ると、「1328は高くなりそうです」と、即座に山上代表より返信がきました。LINEのやりとりを見返すと、当時の状況がよくわかります。まずは高くて買えないだろうとお互いに考えていたこと。そして、歩様の安定感に非常に惹かれていたことがわかります。自分がよく使う『安定感』という表現は、歩様に緩さがなく、前後左右ともに適度な硬さでブレのない歩様の馬に使用します。本馬の父ジャスタウェイはハーツクライ経由でトニービン色の柔らかさを伝える種牡馬だけあり、捌きが柔らかすぎて緩慢な動きをする馬も多いです。対して、ムードンの25の母父であるフレンチデピュティは、ダートでも活躍馬を輩出したようにダート馬寄りの硬さを伝える血でもあります。その両方の良い部分だけ抽出されたかのような適度な強度が、本馬の一番の魅力。フレンチ肌は馬体の厚みを強化し、トニービンの柔さを中和してくれます。父と母父ともに、流行りの最先端を行く血統ではありませんが、共に実績のある、まさに安定感抜群の血統馬です。
馬体と歩様からは芝ダート兼用の中距離馬といった印象。祖母のマルラニビスティーが芝の中長距離を主戦場にした馬でしたので、芝向きの要素は父ジャスタウェイからだけでなく、祖母からも確実に受け継いでいます。これほどまでに馬体に欠点がない馬も珍しく、四肢に狂いが無いので育成の段階からハードに攻めても故障知らずで進んでいくはずです。もちろん、願望込み。
動画:サマーセール当日2
急遽、浜田厩舎に、本馬を強引にお願いする形になりました。そのエピソードだけでも、クラブとしての期待値の高さがわかると思います。
また、ムードンの25のセリに参加し、途中まで競っていた方と話をする機会がありました。「京サラさんが狙っているのは薄々感じていました。競り上がっていく過程で、北枕さんの顔が浮かんだので降りましたよ。あれはかなりイイ馬ですよね!」と、実績のあるホースマンの言葉だけに、会員さんにとっても出資の後押しになるかもしれません。※セリ場では意外と貸し借り(過去からの)が存在しています。
正直、このレベルの馬をサマーセールで落札できるとは思ってもいませんでした。土曜日のセリだったことが大きな勝因です。完全にサタデーマジック。今は募集価格とポテンシャルとのバランスを考えると、これほどお買い得な募集馬はいないと感じています。
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北枕鳩三郎 氏 プロフィール
約35年間、パドックの最前列にこだわり続け、学生時代には年間365日、JRAと南関東競馬のパドックに立ち続けたことも。競馬場以外にもセレクトセールやサマーセール、一口馬主募集馬ツアーに参加し、現役馬から1歳馬まで数えきれないほど馬体を見続けてきた。その馬見に関してはネットを中心にカリスマ的人気を誇る。
京都サラブレッドクラブでは、2022年より募集馬選定に携わる。
