サマーセール回顧 2026~シップフォクイーンの2025~【北枕鳩三郎】
2026/10/06

こんにちは。北枕鳩三郎です。
引き続き、サマーセールで落札した馬についてご紹介いたします。
今回は募集馬番号20シップフォクイーンの2025について。
●第1回はこちら→サマーセール回顧 2026【北枕鳩三郎】
●第2回はこちら→サマーセール回顧 2026~エーシンフォチュナの2025~【北枕鳩三郎】
●20.シップフォクイーンの2025詳細はこちら→https://kyoto-tc.jp/horses/242
今年のサマーセールでは、キングカメハメハとトニービンの両方の血を持つ母父ルーラーシップの上場馬には特に注目しておりました。芝馬の特徴である歩様の柔軟性とバネ感を両立させるルーラーシップの血は、個人的にも相性が良く、これまでの活躍馬たちの1歳時の特徴を把握していることもあり、他のバイヤーの隙を突ける可能性があると考えていました。
下見の段階で好みのタイプであったシップフォクイーンの25の父はダノンキングリーです。「ダノンキングリー産駒なら、そんなに高くはならないだろう」が出発点であったことは否定しません。しかし、決め手になったのは母父のルーラーシップと母母父クロフネの血。キズナとリリーノーブルの仔であるアウダーシアと非常に血統構成が似ており、歩様の質もアウダーシアの1歳時に共通するところがありました。※キズナとダノンキングリーは父と母父が同じ
↑動画:サマーセール下見
アウダーシアをひと回りコンパクト(遅生まれでもあり)にして、よりスピードタイプに寄せた感じです。良い脚を長く使えるマイラーというイメージ。中山のトリッキーな芝マイルを外枠からでも強引に外々を回して進出し、それでも最後でひと伸びする競馬が可能だと踏んでいます。
それもあり、今回は関東の若手でも、早速、トウシンマジックという素質馬を輩出した秋本調教師にお願いすることになりました。中山を得意とする器用な芝馬は、関東では勝ち上がる率が非常に高まります。層の厚い関西の芝マイル路線より相手も組みやすく、2勝目をあげるまでは比較的スムーズに進むのではないかと期待しております。
↑動画:サマーセール当日
さて、今一度、馬体に目を向けますと、柔らかな体質はルーラーシップ譲りと言えますが、全体のシルエットは母母父クロフネの血の特長を強く感じさせます。クロフネが母系に入ると、前後から馬体を見た時の厚み、幅が違います。薄手に出にくい特長があります。また、繋を長く出さないことも短距離やダート適性に振れる要因にもなっており、芝向きの血と合わさることで、脚まわりの強度が増し、緩さが軽減されるというメリットもあります。母系にクロフネの名前を見つけると、安定してスピードとパワーを伝えてくれるので、安心感という意味でもプラスに考えています。
あとは、どれだけ父ダノンキングリーがディープインパクト譲りの運動神経を伝えているかが、本馬の活躍の上限に影響してくるでしょう。2世代目となる現2歳世代のダノンキングリー産駒の動向も見つつ、育成段階から適性を探っていくことになると思います。
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北枕鳩三郎 氏 プロフィール
約35年間、パドックの最前列にこだわり続け、学生時代には年間365日、JRAと南関東競馬のパドックに立ち続けたことも。競馬場以外にもセレクトセールやサマーセール、一口馬主募集馬ツアーに参加し、現役馬から1歳馬まで数えきれないほど馬体を見続けてきた。その馬見に関してはネットを中心にカリスマ的人気を誇る。
京都サラブレッドクラブでは、2022年より募集馬選定に携わる。
