第29回 サマーセール回顧 その4~代表・山上和良~
2026/09/09

サマーセール2日目
この日事前下見の段階から、狙っていた馬が3頭いました。
特に2頭。
1頭目が上場番号399番フレンドゾーン2025です。
父アジアエクスプレスは、父らしく見映えの良い馬がまったく走らず被害にあってる購買者が多いので、そこまで人気にはならないと読んでいました。
アジアエクスプレスは、父のような雄大で見た目のよい馬を作ろうと配合すれば、スピードがない馬が出来てしまいがちです。
スピードはあるのだけど、コンパクトな馬体で産駒を大きくしたいタイプの繁殖にアジアエクスプレスを種付けするのが正解と私は考えおり、トワイライトビューやソリドゥスは、まさしくそういう考えて種付けしました。
そういう意味で、母父サウスヴィグラスにアジアエクスプレスを配合するというのは、私的には正解の配合。
馬も大きくはあるのですが、スピードのない雄大さではなく、ガッチリ大きいので、好感が持てました。
トワイライトビューぐらいのスピードはあるはずです。
ちょうど、兵庫の柏原調教師がこの日やって来まして、本馬を著しく気に入ってる様子でした。
月曜日より価格が上がってる様子でしたので、800万以上にはなるかな、1000万を超えたらやめようかなあと考えながら競っていたら、750万で止まったので、ラッキーでした。
柏原調教師がどうしてもやりたい気持ちを出していましたので、彼に委ねることにしました。
これまでも柏原厩舎からJRAに再転入した馬は全馬1勝クラスを勝ち上がりとか、サイレンスタイムやリーガルタイムを活躍させてくれたり、クラブとしてもたいへんお世話になっていますので、ここは恩返しということで、柏原厩舎のフレンドゾーン2025をぜひ応援していただければ幸いです。
そして2頭目、この日最大の狙い馬は上場番号467番ルナクレア2025でした。
このサマーセールの中でも北枕さんの一押しであったのが本馬です。
本馬の良さについては、後々北枕さんより詳しい解説があると思いますが、普通に誰が見ても良い馬です。
ただ本馬は、ナルトの体内に九尾がいるような馬だと思ってください。
母父プリサイスエンドの狂気がすでに現れている馬です。
リーガルタイムもそうですが、母父プリサイスエンドの狂気がプラスに働けば、勝負根性が競馬で発揮されますし、マイナスに働けば、凶暴なだけの馬になるかもしれない。
写真を見てもらえば、他の上場馬と比べて、体つきに余裕がないのがわかると思います。
画像:落札直後のルナクレア2025
コンサイナー(MAXトレーニングファーム)で相当に苦労して躾けた結果として、体つきには余裕がなかったですが、市場では暴れたりせず普通に動いていました。
ただ躾を行った中脇君が他の従業員にはいっさい引かせず、鬼の形相で馬に向かっている様子は、彼との長い付き合いの中でも初めて見たと言ってもいい光景でした。
我々はいくらになっても本馬を落札するつもりで競りに挑みましたが、500万からスタートさは、あっさり700万で落札となりました。
かなり遅い時間帯という理由もあったでしょうが、調教師が選定に関わっていたとしたら、おそらく積極的に本馬を薦めることはなかったと思うので、それも安かった理由だろうと考えられます。
これは相当にお買い得であったと思います。
もう1頭はこの日の候補順位3番目で、しかもかなり高くなったので、パスしました。
火曜日の2頭は、サマーセールの中でもかなり欲しかった馬でしたので、うまく取れて満足でした。
