大怪我を乗り越え、ターフで一発回答~グランフィエルテが初勝利!~
2026/06/24

皆様、こんにちは。京都サラブレッドクラブです。
グランフィエルテ号が、2026年6月20日(土)・函館1R 3歳未勝利芝1200m戦で見事初勝利を挙げました。
外目の枠から好スタートを決め、控えて3.4番手の好位でレースを運ぶと、直線入口では先頭に並び、早めに抜け出して押し切る、いわば完勝の内容。
関係者様、本馬を応援していただいた皆様、本当にありがとうございました。
調教師:吉田 直弘 氏
生産:グランデファーム
育成:グランデファーム

出資会員の皆様、おめでとうございます。
本馬は母ツバキエンジェル、父イスラボニータという血統。全兄には元クラブ馬として活躍したグランカメリアがいます。
兄のグランカメリアは2歳の函館で早期にデビューしコンスタントに馬券内に入る成績を収めていたこともあり、本馬はその妹ということで期待の高い一頭でした。
それだけでなく育成時代から、パワーやバネを感じる走りでセンスがあり、おまけに飼い葉食いが良好と、動きや体質についても高評価。また、トレーニングを進めても食欲旺盛で問題なく順調に成長していたことから、兄と同じく2歳の函館開催でのデビューを目標に進めていました。
そんな本馬に大変残念なアクシデントが発生します。
2025年4月中旬に歩様の違和感が表れ、診断は左第三足根骨板状骨折と右後肢第三中足骨近位剥離骨折。長期の休養を余儀なくされます。当初実際にレースに使えるようになるには、10~14カ月の見込みとのことで、未勝利戦が行われている期間にデビューできるかどうか微妙なライン。術後の経過からその診断が7~9カ月の見込みに変わったことで、本馬のポテンシャルを信じ、ファンド継続の判断をいたしました。
もともと素質の高さを見せていた本馬。
術後はポテンシャルを信じ、「何とかこの子を競走馬にできないか」と関係者の皆様には可能性を思案いただいたかと思います。休養中も、運動の許可が出てからも、外厩でも、トレセンでも、時間をかけて焦らずに、すべての方が丁寧にかかわってくださっていました。そして、ご尽力の甲斐もあって経過は順調。無事、競走馬としてのトレーニングを再開できるまでに回復しました。この文章を書きながら、振り返る今も感謝の気持ちが溢れでます。
休んでいた分、体力がついてこない部分もありましたが動きは良く、調教を進めていくと、ガラッと馬体の雰囲気が競走馬らしくなってくるなど、やはりここでも期待のできる経過をたどっていきます。
トレセンへの初入厩は2026年3月25日。
ゲート練習では大人しく鞍上の指示を待つ利口さを見せ、4月4日にはゲート試験合格。追い切りの一本目は前に置いた馬を自ら追いかけるように、馬なりで4F 52.2-37.7-24.9-12.3の好タイムをいきなり叩き出しました。その後の追い切りに跨った柴田裕一郎騎手も「見た目通り力強くて、未出走と思えない芯の入った走りをする」と上々の手応え。我々も期待せずにはいられません。
とはいえ、この時期ですから既走馬相手に初戦を迎えることになります。レースでは相手がいるものですから、調教内容をそのままレースに、、、というわけにはいきません。

晴れて迎えた2026年4月26日京都競馬場(ダ1200m牝馬限定)のデビュー戦は7着。まずは無事にデビューできたことに感謝です。レース後、鞍上の柴田裕一郎騎手は実戦の感覚から「芝向き」と進言。芝転向で能力を発揮できればと、期待は膨らみます。
ただ、この時期の未勝利短距離戦は出走希望馬が多く、2回の除外。結局2戦目は奇しくも1年越しの函館での競馬に出走することとなりました。
当日の出走メンバーはというと、これまで馬券圏内に好走したことのある馬も多く、一般的な本馬の見方は「初戦がダートで7着、芝転向で変わり身に期待するキャリアの浅い馬」というくらいだったのでしょうか。8番人気の低評価で出走を迎えます。

しかし、ゲートが開くとそんな低評価を覆す見事な走りで、一発回答。ここまで関わってくださった皆様が信じてやまなかった本馬の能力を存分に発揮してくれました。
中間の調教でも、CWコースで6F81.2から最後1F10.9と破格の時計が出せることをご存じだった京サラ会員の皆様の中には、もしかしたら「なんでこんなに人気がないの。」なんて感じた方も少なくないはずです。
レースでは抜群のスタートから外目を先行する形で運び、前半が流れるペースでも鞍上の指示通りにしっかり我慢します。直線に入るとGOサインで抜け出し、後続の人気馬を抑え、早め先頭から押し切る完封勝利。
内容も非常に強いものだったのではないでしょうか。

大怪我を乗り越え、競走馬としてデビューできたこと、さらに、2戦目で勝ち上がったこと、これがどれほどのことか。競走馬に出資されている皆様はよくお分かりだと思います。
本馬を信じてくださった関係者の皆様のご尽力が、この勝利につながっていると強く思う勝利でした。
キャリアが浅い中での勝利とケガを乗り越え懸命に走る本馬の姿は、馬名のとおり、私たちの”大きな誇り”です。これからも走る姿で私たちの心にきれいなツバキを咲かせてくれることでしょう。
引き続きグランフィエルテ号へのご声援、何卒よろしくお願い申し上げます。