不撓不屈の精神で戴いた名のごとき活躍を!~エルフェニックス中央初勝利~
2026/09/30

皆様、こんにちは。京都サラブレッドクラブです。
エルフェニックス号が2026年9月27日・阪神7R 3歳以上1勝クラス ダート1400m戦で中央競馬初勝利を挙げました!地方競馬での5連勝の勢いそのまま、中央再転入初戦で一発回答。自身6連勝目となります。
関係者の皆様、そして応援いただいた皆様、本当にありがとうございました。
調教師:浜田 多実雄 氏
生産:高橋ファーム
育成:門別牧場

出資会員の皆様、おめでとうございます!
当馬は、フルムの半弟ということもあり、期待をもって2022年産募集馬カタログの3番目にラインナップされ、2023年10月から募集が始まりました。しかし大変残念なことに募集開始間もなく右第一趾骨の骨折というハプニング。競走能力喪失という診断を下されたわけではありませんでしたが、これから調教を進めていく妨げとなり、デビューできない可能性も考えられ、やむなく募集中止とさせていただきました。
画像:フルム・エルフェニックス・アンセスターの母サンタテレサ(高橋ファーム様ご提供)
募集馬ではなくなったため近況をお伝えすることはなかったのですが、募集中止後も競走馬としてのデビューを諦めたわけではなく、北海道の門別牧場にて骨折の回復の状況を見ながら何とかデビューできるよう、トレーニングを積む日々。ウォーキングマシンから徐々に調整を重ねて、坂路15秒程度まで順調な回復過程で進めてきました。
しかし、2024年3月の坂路調教後に左前の歩様が乱れ、繫靭帯付着部炎であることが判明。患部の状況を慎重に確認しながら進めることとなったため、再度振り出しに。しかし同年7月からウォーキングマシンを始めトレッドミル、ダグ、キャンターから坂路と強度を高め、2025年に年が変わってからなんとか本州移動の目途が立ちました。
故障内容から依然として油断できない面を考慮し、再度募集するのか否か、するなら価格はいくらが適切か、2022年産の未勝利のリミットは2025年9月中旬であり、残された時間で中央競馬を勝ち切れるのか、はたまた地方競馬でも活躍が見込まれるか。我々は、多くのシミュレーションを繰り返し、時間をかけて議論を重ねた結果、中央入厩予定馬(募集中止前と同じ栗東・浜田厩舎)として、馬代金無料で募集をする結論に到達しました。
画像:当歳時のエルフェニックス(高橋ファーム様ご提供)
入厩に向け、会員の皆様に名前を戴くこととなりました。不死鳥「エルフェニックス」。出資会員の皆様の想いが体現された素敵な名前を選んでいただき感謝感激です。
3歳未勝利終了まで刻々と時は流れます。キャニオンファーム土山にて、足元には十分なケアを施しながら鍛錬を積み重ね、浜田調教師からは好馬体の評価をいただき4月23日に入厩。ゲート試験も順調にクリアし2025年6月8日にデビュー戦にたどり着きました。
この時点で未勝利戦終了まで残り約3か月、勝ち抜けるチャンスは数回。鞍上には引退を発表していた当クラブお馴染みの水口元騎手を迎え、初戦は既走馬相手に9着でしたが、2戦目の6月21日のレースでは5着と健闘し掲示板を確保。クラブ魂を注ぎ込んでもらい勝ち上がりを目指し北海道へ移動します。
7月19日のレースは6着で権利が取れず。その後深管を痛がったり背腰に疲れが見られるなど万全な状態に仕上がるのに少し時間を要し、未勝利ラストチャンスは8月31日となりましたが、勝ち上がることができませんでした。
中央競馬でのチャレンジは時間切れ。しかし地方競馬でも活躍できる、また、時間が足りなかっただけで力をつければ中央競馬に戻って活躍できそうとの結論から、クラブ馬での実績もあり、過去に中央競馬に戻り勝利を挙げたダズリングダンス・ケーヴァラ・ユーヴェリアなどを手掛けた園田・柏原誠路厩舎所属となりました。
足元の負担も考えこのタイミングで去勢。ただ、「さあ、ここから順調に連勝街道!!」となるまでには、半年ほどの時間がかかりました。
長期休養、去勢明けで半信半疑の地方初戦は年を越して2026年2月11日の姫路競馬。新庄騎手は、レース前、正直使いつつかなと見ていたようですが、当日は気合い十分。レースでは楽に先行し最後は流すような感じで2着との差は2.4秒の大差で圧勝しました。無事であれば、まだまだ良くなるとのコメントもいただき、2戦目楽に先手を奪って同騎手で楽勝。最低でも3連勝と調教師のコメントもあり期待は膨らみます。
しかし、本馬は試練を与えられる運命なのか、順調には進みません。左トモの飛節の腫れの影響もあり、動きや歩様が悪くなり、体温も上昇。放牧して立て直しとなります。無理は禁物。素質を見せていたからこそ、慎重に進めました。
帰厩は6月22日。復帰戦の7月8日は園田リーディングの小牧騎手で楽勝。7月31日のレースはキックバックに怯む場面もありながら勝ち切る強さでした。
そして、地方競馬の卒業試験となった8月28日の5連勝目。鞍上はこの日を最後に高知競馬への武者修行に出る新庄騎手。鞍上の腕も試される場面でしたが、人馬ともに壮行レースに花を添える痺れる結果と相成りました。
この結果を受け、中央競馬再挑戦が決定。1週間後の9月4日には古巣の浜田厩舎に入厩し、ゲート試験も難なくパスしこのままレースに使う方向に。目標レースは、9月27日の阪神ダート1,400mになりました。
ただここでもハプニング。直前の9月23日の追切後、右前のザ石の影響で歩様に違和感があり、その後の様子によっては放牧との報告がありました。浜田厩舎の方々や我々一同大変期待していただけに残念、と思いきや、幸いなことに、翌日には回復しており出走にこぎつけることが出来ました。
園田のレースから間もないこともあり、当日のパドックでは状態をキープしているように映りましたが、地方競馬からの再転入馬が、すぐに勝ち負け出来るのかは誰にも分かりません。
しかし、そんな心配は、杞憂に終わったようです。

スタート後、地方競馬での“いつも”の位置取りではありませんでしたが、4コーナーから外目に出すと、みるみる位置を上げ、河原田騎手の追い出しの合図に応えるように抜け出しての完勝を見せました。最後に外目から詰められたのは、次の課題を残すためだったと思うことに。

最後に、出資会員の皆様、生産者の高橋ファーム、育成に関わったトゥモローファーム・門別牧場、馬を鍛え育ててくれたキャニオンファーム土山、RYOMAステーブル、優楽ステーブル、京北育成牧場そして栗東・浜田厩舎、園田・柏原厩舎など、ここに書ききれなかった多くの関係者の皆様にも感謝し、これからも引き続きご高配賜りますことお願い申し上げます。
これまでの経緯と活躍は、これからの不死鳥伝説の序章であったと、将来、振り返られるような活躍を期待して、今回の締めとさせていただきます。
引き続きエルフェニックス号へのご声援、何卒よろしくお願い申し上げます。
画像:幼少期の右エルフェニックス 左トラヴェリンバンド(高橋ファーム様ご提供)
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2025年産馬の募集は10/8(木)12時よりいよいよ始まります。募集馬一覧はこちら→https://kyoto-tc.jp/horses
エルフェニックスやフルムの半妹に当たる、サンタテレサの2025(牝・父パレスマリス)
エルフェニックスやフルムの母であるサンタテレサの半弟に当たる、アビラの2025(牡・父グレーターロンドン)
エルフェニックスの半姉・フルムの全妹の産駒、サモーラの2025(牡・父カレンブラックヒル)もラインナップ。
ぜひご出資のご検討をお願い申し上げます。
