第9回 相馬術のタイプ~代表・山上和良~
2025/12/26

相馬術のタイプには、2つあります。
一つは馬の長所を重視するタイプ。
もう一つは欠点を探すタイプです。
北枕さんは長所を見ようとされています。
そういう方が最近は増えている気がします。
昔からの馬喰さんはまず欠点を探します。
馬を見に行った先の牧場で、この馬はここがダメだから安くしてくれと交渉する材料に使ったのかと思われます。
かくいう私も馬見を習ったのは、どちらかといえば馬喰系の師匠でしたから、欠点を見ることから始まっています。
しばらく経験を積んで、欠点ばかり見てても走る馬は見つけられないので、馬の持つ長所を探し出そうと考えを変えました。
今に至るまで、脚が曲がっていたり、あるいは膝(腕節)に問題があったり、いろいろな馬を買ってみました。
その結果、脚が曲がっていても故障せずに走れるタイプなのか、それとも故障しやすいタイプなのか、膝に問題があっても、こういう程度なら大丈夫とか、自分なりの基準ができてきました。
馬選びを調教師など専門家任せてしまう馬主さんは多いかと思いますが、私は昔から自分で選ぼうとしてきました。
他人に任せると、どちらかといえば欠点の少ないタイプの馬が選ばれると思います。
しかし案外そうやって選ばれた馬が故障しやすかったりするのは皮肉なものですが、専門家に選んでもらうこと自体は決して間違った行動ではありません。
ただ値段は高くなります。
安く買うには、脚元に多少の狂いはあっても、それが故障につながらないと見切ること。
とはいっても、自己所有するプロはそれを見切ってきますので、必ずしも安く買えるとはならないのが、最近の悩ましいところではあります。