山上和良によるコメント
父フィレンツェファイアは北米ダートの短距離で活躍した名馬です。本馬は初仔なので、現状やや小柄ですが、父によく似た馬に成長してきています。骨格はこれからさらに成長するはずですが、その豊富な筋肉は魅力です。筋肉は裏切らない！骨格が小さければ1200m、成長してくれば父と同様マイルぐらいまでは対応できる短距離馬になりそうな気配を感じます。この生産牧場は、どの馬も成長が遅いですから、今後の成長ぶりを確認しながら、出資をご検討いただければ幸いです。

血統評論家 望田潤氏によるコメント
母ノワールフレグランはJRA1勝(ダ1700m)。母トロピカルブラッサムは北米でミレイディBCH(米G1･ダ8.5F)3着の戦績があり、産駒に浦和記念や佐賀記念に勝ったピイラニハイウェイ、孫にJRA5勝のオープン馬コスタノヴァが出ています。ノワールフレグランの父トーセンホマレボシは京都新聞杯に勝ったディープインパクト産駒ですが、ノワールフレグランは母方の資質が強くダ中距離を主戦場としました。父フィレンツェファイアはシャンパンS(米G1･ダ8F)勝ち馬。芝ダ兼用の快速を誇るGone　West～Speightstownのラインですが、母方にDanzigやUnbridledなどパワーの血が強く、よりダート志向が強い種牡馬といえるでしょう。本馬はダートのマイラー×ダートの中距離馬ですから、ちょうどダ1800mに照準を合わせた配合。Storm　Cat≒エヴリウィスパーのニアリークロスもトーセンアランやスペクトログラムなどダートで堅実に走っており、地味な字面ですがなかなか手堅い、ダートで計算の立つ血統と言うべきです。

歩様等動画はこちら
https://youtu.be/7EY_VbFSvXA