1年越しの爆走再び!得意舞台でケーヴァラが準オープン入り

2026/10/28

 

皆様、こんにちは。京都サラブレッドクラブです。

ケーヴァラ号が2026年10月24日・新潟10R 菅名岳特別(3歳以上2勝クラス) ダート1800m戦で見事勝利。9番人気という低評価を覆し、特別レースを制しました。

関係者の皆様、そして応援いただいた皆様、本当にありがとうございました。

調教師:羽月 友彦 氏
生産:イワミ牧場
育成:加藤ステーブル

出資会員の皆様、おめでとうございます!

中央再転入初戦にして中央初勝利(1勝クラスを勝利)を挙げた衝撃の日から1年。同じ競馬場・距離・時期・騎手、また馬場状態も稍重で脚抜きのいい馬場。まるで中央初勝利時を再現したかのように、4角先頭から後続の追い上げを振り切り、馬群を突き放しての圧勝となりました。

では、初勝利を挙げた後、今回2勝目を挙げるまでの本馬の軌跡を振り返っていきたいと思います。

初勝利後はイライラした雰囲気で鬣あたりに皮膚病が出ていた本馬。リフレッシュの為チャンピオンヒルズに放牧され、コンディションキープと向上を前提に進めることに。

1か月弱の放牧を経て2025年11月中旬に栗東トレセンに入厩となります。

追い切りでは併せた相手を力強く突き放し、素晴らしい動きと評価され期待が高まる良い状態の調整過程・・・だったはずでしたが、目標レースの直前に左飛節の軽い痛みと歩様の悪化でレースに使えず放牧を余儀なくされます。

ただ大事にはならず、12月中旬、まずは軽い運動から慎重に進められ、年が明けて2026年1月下旬にはどんどん乗りこんでいける状態にまで回復。

2月中旬に栗東トレセンに再入厩すると、鞍上の柴田裕一郎騎手は「休養前に比べるとあと一歩の感触だが、2勝クラスなら十分にやれる」手応えを持っており、本馬の能力を信じておられました。

迎えた昇級初戦は3月14日中京競馬場でのレース。ハンデ戦となりましたが、初勝利時の勝ちっぷりから能力を見込まれたのか、昇級初戦にもかかわらず上から2番目の斤量を背負わされることになります。

大外枠からサッと2番手の位置を確保するゲートと二の脚の速さを見せレースを運びましたが、最後は前の馬をかわせず、更に2頭に追い抜かれての4着。しかしながらかわせなかった1頭は3㌔の斤量差、追い抜かれた2頭は本馬より実績等からさらに能力を見込まれた最重量ハンデの馬。昇級初戦で休養明けと考えると、十分すぎる結果だったのではないでしょうか。

クラスの目途も立ち次走が楽しみというところ、またしてもレース後歩様に違和感があり、前回と同じ左後ろ脚の炎症を確認。楽をさせるしか他なく再び放牧となります。

入念なチェックとケアの下、再発の可能性と向き合いながら進め、問題が出れば少し休ませる方向で脚元の状態とうまく付き合っていく方針に。

4月下旬に再入厩すると、追い切りに跨った田山騎手からも良い走りとの評価をもらいます。
脚元の負担をなるだけ軽減するよう装蹄を工夫するなど、多くのプロの手で本馬のためにご尽力いただきました。

順調に使えればクラスを上げていける力があると見ていただけに、勝った時のように前々で運ぶ競馬をするとまた脚を痛める可能性がある為、最善を尽くしつつ馬の状態に合わせたレースの組み立てをという思いもお伺いしておりました。

ただ5月10日新潟ダ1800mのレースではあまりにも行き脚が悪く、後方の位置から、最後の直線では外に振られる・フットワークが乱れるなど、ここで自身初の掲示板を外す事態。鞍上の柴田騎手もこんなはずはないというレースで、馬体の異常を心配されました。しかし、左トモ落鉄が確認されバランスが崩れたことも凡走の一因ということがわかり、ひとまず安心。脚元の状態も問題はなく、続戦が決定します。

中一週で挑んだ5月24日京都ダ1800mのレースでは鞍上に秋山騎手を迎え、前目に付けてレースを運び4着。
それでも脚元は問題なく、続戦となった次走は、6月14日東京1600mと距離・芝スタートと少し条件を変えたレース。丸山騎手を鞍上に迎え、芝スタートをこなし上手く先行。結果は7着でしたが今後の選択肢が広がるレースとなりました。

脚部の不安との付き合い方が見出されてきたおかげか、5月から3戦をこなすことができました。疲れもある為、夏の暑い時期は休養しコンディションを整えつつ、自身の得意舞台の開催を待ちます。

9月下旬、再入厩。1本目の追い切りから良い動きで、馬体は一段と大人になっていると休養中にも成長を見せていました。しかしながら、入厩後の良化速度は予想より遅く、一度叩いて次に繋がるレースを目指す程度の仕上がり。

そんな状態で迎えたレース当日、世間の評価は9番人気、鞍上の評価もここ目一杯ではない中でしたが、爆走を見せます。与えられた枠は1枠1番。先行が好走パターンの本馬にとって、スタートさえ決めれば、絶好の枠でした。この絶好枠を活かし、しっかり速いスタートを決めると、外から主張する馬もおらず、ハナを切ってレースを引っ張ります。リズムよく直線に向くと、抜群の手応えから、鞍上の大きなアクションに応え、追いすがる後続馬群を突き放しながらゴール。ゴール前は中央初勝利の再現のようでした。人気の馬を2.3着に抑え入線した後は、本馬を信じ続けた柴田騎手の静かなガッツポーズも見られ、経過を見てきた出資会員の皆様は特にグッとくるものがあったのではないでしょうか。しかもここを目一杯でなかったのであれば、夏の成長分で勝てたということ。もっと仕上がったときを思うと、ますます楽しみが広がります。

着実に堅実に走る本馬でしたが、2勝クラスに昇級すると多少の苦戦を強いられながらも、様々なところで聞かれる「いい動き」という言葉。今回は本馬らしいレースで見事準オープン入りを果たしました。

京都サラブレッドクラブとしても、中央競馬の特別戦勝ちは久しぶりで、大変うれしく思っております。
また、本馬は出馬表の馬名に「マル地」の表記があるように、3歳未勝利戦を惜しくも勝ち上がれず、地方競馬で成長し中央再転入を果たした馬です。京都サラブレッドクラブでは中央再転入を果たした馬が2勝クラスを勝ったのは初めてのこと。同じように地方競馬で勝ち上がり、中央再転入を目指す馬たちの希望にもなったのではないでしょうか。

次走はついに準オープン。ここまで着実に力を付けてきた一年間。まだまだ成長する本馬の力を信じ、唯一(ケーヴァラ)の存在となる姿をこれからも見守り続けます。

引き続きケーヴァラ号へのご声援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。