第11回 種牡馬の評価~代表・山上和良~

2026/01/16

 

最近、口を開けば「ミトコンドリア」やねえ
とご指摘を受けることも多い私ですが、決して種牡馬の力を軽視しているわけではありません。

繁殖牝馬の良し悪しは、ある程度ミトコンドリアという明確な要素で説明できるわけですが、種牡馬のほうは、現在のところ生物学的に明確に説明できる要素が何もありません。

それでも種牡馬としての能力の優劣は明らかに存在します。
私の場合でも、種付けする種牡馬を選定する際にも、能力の高そうな種牡馬から考えていくのが常です。
それは必ずしも競走成績とリンクするわけではありませんので、産駒がまだデビューしていない種牡馬を配合することはなるべく避けるようにしています。

種牡馬としての能力を評価するのに、私の場合、AEI/CPIをもっとも重視しています。
ミトコンドリアレベルの高い繁殖牝馬に多く種付けしている種牡馬は成績が良くて当たり前なので、同程度の繁殖能力の牝馬に種付けした場合におけるアーニングインデックスを計算したような意味あいの数値となります。

それに加えて、JRAにおける勝ち上がり率です。
地方まで入れてしまうと、競馬場ごとのレベル差がありすぎて参考になりませんので、とりあえずJRAでどれだけ勝ち上がるのか。

この二つの数値が優秀で、かつ種付料が割安であると判断されれば、積極的に種付けを行うべきであると考え、実行しています。

勝ち上がり率は悪いけど、AEI/CPIの数値が良い種牡馬というのも存在しています。
野球でいえば、打率は低いが、長打の多い打者。
こういうタイプは、自己繁殖に種付けはせず、出来の良い産駒を買うほうがよさそうです。

AEI/CPIの数値が個人的に基準以下の種牡馬については、勝ち上がり率が良かろうが悪かろうが、私は失敗種牡馬と判断します。
ごく稀に買う場合もありますが、種付けすることはほぼありません。
ただし本株を所有してしまっている場合を除いてではありますが。